2014年5月15日 木曜日

フィラリア症について その2

上の写真は、何だと思われますか。
もやしのような形をしたものは、フィラリアの成虫です。

フィラリア症について受ける質問を以下に記載します。

Q1. フィラリア症はどのようにして蚊からうつるのですか?

 
 
 感染した犬の血液中には
  フィラリアの仔虫(ミクロフィラリア)が多数います。
 蚊はその仔虫を血液とともに吸い込み、
 他の犬を刺したときに
  成長した仔虫がその犬の体内にはいって感染します。
 

 フィラリア症は一言で言うと、
 蚊が媒介する寄生虫の感染症といえます。

Q2. 血液中のフィラリアの仔虫(ミクロフィラリア)が
        全部成虫になるのですか?

 
 
 
 血液中の仔虫(ミクロフィラリア)は成虫にはなりません。
 
 吸血時に蚊の体内に入り、そこで成長した仔虫だけが
 他の犬を吸血する時に体内に入り込み成虫になります。

Q3. フィラリアの成虫は体のどこにいるのですか?

 心臓内、肺の動脈などに寄生しています。
 
 従って、腸内の寄生虫のように
  人の目に触れることはありません。 

言い方を変えると、フィラリア症は、心臓病の一種です。

Q4. 予防薬投与はなぜ5月末から11月末までなのですか?

正確に言うと
予防薬は、筋肉内にいるフィラリアの仔虫を殺す薬です。
約1ヶ月間蚊によって媒介された仔虫は筋肉内にいますので、
月に1回薬を投与し、仔虫を殺します。
感染して1ヶ月を過ぎると
仔虫が血管内に移動し薬が効かなくなります。

毎年メ-カ-より発表されるデ-タ-によって福岡では、
5月中旬より感染が始まり、11月中旬に感染が終わります。
よって予防薬は、5月末から始め11月末まで投与すれば、
ほぼ100%感染は防げます。

Q5. フィラリア症に感染すると死亡するのですか?

フィラリア症は寄生虫の感染症ですので、
感染するとすべて死亡するというようなことはありません。

感染した仔虫が約20cmの成虫になるのに約半年かかります。
一般的には、予防しないで感染した場合毎年感染数が増えて、
徐々に症状が出てきます。

しかし、成虫の長さが約20cmの寄生虫ですので、
小型犬が感染すると急激に重症化する可能性があります。

Q6. フィラリア症の症状はどのようなものですか?

フィラリア症は慢性の心臓病です。
初期から中期にかけては症状が出ません。
進行すると、
運動時の咳、やせてくる、毛づやが悪い等の症状が出、
末期には、腹水がたまったり、失神したりします。

Q. フィラリア症に感染した場合の治療は?

根本的な治療は、成虫の駆除になりますが、
簡単にはいきません。
その他、何種類かの内服薬を投与することになります。
フィラリア症は予防は簡単ですが、
感染すると、その治療は簡単ではありません。  


他にご質問があれば、直接お問い合わせください。 

  



投稿者 有限会社森どうぶつ病院