福岡県北九州市八幡西区大浦1-13-2

予防・不妊

2014年3月5日 水曜日

不妊手術はしたほうがよいか(犬の場合)

上の写真の胸の部分のかたまりは、巨大な乳腺腫瘍です。

最近、室内飼いのワンちゃんが半数以上に増えたため、
予期せぬ妊娠という例は減ってきました。

そのため、不妊手術の目的が、
問題行動の軽減予防、病気の予防に変わってきています。

オス犬の場合は、
マ-キングなどの問題行動を減らすために、
去勢手術をおすすめします。

前立腺疾患、睾丸腫瘍、肛門周囲腫瘍等の予防効果もあります。

メス犬の場合は、
病気の予防効果が非常に高いため、繁殖の意思がなければ、
避妊手術をおすすめします。

例えば、避妊手術していない10歳以上の雌犬の
約30%に発生するといわれている乳腺腫瘍は、
最初の発情前(6~8ヶ月令)に不妊手術すると、
発生率は、ほぼゼロになります。

又、子宮、卵巣の病気も珍しい病気ではありません。
その発生率も子宮、卵巣を摘出するのでゼロとなります。

手術時期は、病気の予防効果、安全性等考慮して
生後6~10ヶ月令をおすすめします。

個体差がありますので、
詳しくは当院にご相談ください

 

投稿者 有限会社森どうぶつ病院